退屈姫君伝 (新潮文庫)



退屈姫君伝 (新潮文庫)
退屈姫君伝 (新潮文庫)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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鷹揚に読みましょう

『風流冷飯伝』と『面影小町伝 』の間をつないでもいる本作ですが
主人公めだか姫の愛らしさのおかげで、めだか姫シリーズが作られていますね。
誰にでも読みやすい書き方・・・かと思えば親父っぽいシモネタが。
そこさえ寛容になれれば、おもしろいお話ではありますね。

登場人物は個性豊か

柴田ゆう氏の挿し絵にひかれて購入してみました。
時代設定や話に無理はあるのですがこれはファンタジーだし、個性豊かな登場人物達で中でも主人公のめだか姫のキャラで楽しませてもらいました。
時代物小説は伝記物や池波先生、ファンタジーなど色々読んでるんですが…
なんていうんでしょうか、最初読んだ時「小学生向き?」みたいな文章の語り口何ですよね。なのに結構下ネタが多い(笑)嫌いじゃないんですが結局最後までそのギャップに慣れませんでした。
これが作者の書き方だ!と言われてしまえばそれまでなんですが、どんな年齢層を狙って書かれているのか謎な内容でした。
かわいい姫のお話☆

天真爛漫でいたずら好きのめだか姫。
それはお嫁に行っても変わりません。
50万石の大藩から2万5千石という小さな藩に嫁いだめだか姫は、小さな藩邸の7不思議ならず6不思議の謎を解きながら、 藩を襲う大ピンチに立ち向かいます!
幕府隠密、くの一、義弟に長屋の人々も巻き込んだ、ドタバタ騒動。

テンポの良い語り口調が良いです!
そしてふりがなも多いので、時代音痴の私にも読みやすかったです。
天真爛漫で脳天気なお姫様が、腰元の格好をして外に出たり、本来なら敵であるはずの隠密に協力したりと、何かと型破り。そんな行動が可愛らしく、温かく見守りたい気分にさせます。
悪役以外の登場人物は、何かと人も良いので、全体的にほんわかとした雰囲気です!

おてんば姫のお話だと、子供の頃テレビで見たあんみつ姫とかを思い出します。
もちろん、このお話はあんなにコメディじゃないですけど。

シリーズで出ている様なので、続きも楽しみです♪

いたずら姫の大冒険

陸奥磐内藩五十万石の姫様、めだかの結婚が決まる。いたずらが元であまり評判の良くないめだか姫の嫁ぎ先は、石高二万五千、四国の小藩風見藩主の時羽直重。五十万石の大藩と違い、台所事情の苦しい風見藩にはじめは戸惑いながらも殿様との楽しい蜜月を送っていためだか姫、しかし参勤交代で殿様が国許へと帰ってしまうと、退屈といたずらの虫が騒ぎ出し、留守居役の小言もどこ吹く風、風見藩江戸屋敷に伝わる六不思議を解明しようと乗り出します。そこに磐内藩と風見藩の密約の情報を手に入れた田沼意次の息のかかった幕府隠密とその配下のくのいちが登場、さらには将軍様まで巻き込んだ大騒動、自称知略縦横のめだか姫、果たしてどう決着をつけるのか?

まず、語り口が絶妙、平易な文章で読者に語りかけてくる調子が、読んでいてとても気持ち良い。そして、登場人物。めだか姫をはじめ、その父の磐内藩主、幕府隠密と配下の少女忍者、風見藩主の弟、敵役の田沼意次などなど、出てくる人々すべてキャラが立ち、活き活きと書かれていて、めだか姫とその一党の一挙一動に手に汗握ります。
作者は、めだか姫や風見藩を舞台にした小説を何作か発表しているよう、それらも楽しみです。
とりあえず主人公に好感が持てました。

退屈を持て余したおてんば姫が巻き起こす愉快爽快な冒険物語・・・と言えば大袈裟かもしれませんが、話を読むとこう書くのが一番かと。全体的にとても明るくのほほんとした雰囲気で包まれており、小気味良く読める作品でした。主人公であるめだか姫も可愛らしく、奇想天外な行動を起こすところは非常に愛嬌があって何だか暖かい目で見守ってしまいます(笑
ただ上記の通り終始のほほんとしているので、もうちょっとメリハリがあれば!と感じてしまうところがありました。その少し抜けている所も、この作品のほのぼのさをより一層引き立たせているのですが。

小説というより漫画を読んでいる風に近いので、そういう物語が好きな方は買って損は無いと思います。



新潮社
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